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焚き火台を選ぶとき、火床の広さや重さと同じくらい気になるのが「たたんだらどのくらいになるか」ですよね。
車に積むならあまり気にならなくても、バックパックやバイク、自転車で運ぶなら話は別です。重さは同じくらいでも、平たい板になるもの、細長い棒になるもの、小さな箱になるものがあって、荷物への収まり方がかなり違います。
この記事では、コンパクトさを売りにしている焚き火台6製品について、各メーカーの公式サイト(または正規品を扱う販売元のサイト)に載っている収納サイズと重さを並べました。厚み・体積・重さ・価格を同じ物差しでそろえて、図にしています。数字はすべて2026年9月26日に確認したものです。



Picogrill(ピコグリル)
ピコグリル398
p398/WANDERLUST EQUIPMENT 15,800円(税込・2026年9月26日時点)
この記事で比べる6製品
今回比べるのは次の6製品です。どれも公式の説明の中で「コンパクト」「軽量」「折り畳み」などをうたっているものから、たたんだときの形がそれぞれ違うものを選びました。
| 製品 | 収納サイズ | 重さ | 価格 |
|---|---|---|---|
| ピコ グリル398 | 33.5×23.5×1.3cm | 442g | 15,800円 |
| TABI | 178×360×15mm | 約478g | 13,200円 |
| ファイア スタンドⅡ | 約Φ6×57cm | 約490g | 6,600円 |
| モンベル | 20×14×5cm | 910g | 7,800円 |
| ライト | Φ10.8×10cm | 約255g | 10,890円 |
| 焚火台S | 355×410×20mm | 1.8kg | 11,880円 |
収納サイズの書き方がメーカーによってcmだったりmmだったり、直径だったりするので、表だけだと大きさの差がつかみにくいと思います。ここから先は同じ物差しに直して比べていきます。
なお、ソロキャンプ向けの焚き火台の選び方全般はソロキャンプ向け焚き火台の選び方にまとめています。この記事は「たたんだときの小ささ・薄さ」にしぼった比較です。
収納したときの大きさを同じ縮尺で比べる
まずは、たたんだときのいちばん広い面を同じ縮尺で並べた図です。

面の広さでいちばん大きいのはスノーピークの焚火台Sで、41.0×35.5cm。ピコグリル398は33.5×23.5cmで、販売元の説明では「A4サイズに折り畳みできる」焚き火台です。TABIは36.0×17.8cmと細長く、長さはピコグリル398より少し長いものの、幅はかなり狭くなっています。
ファイアスタンドⅡは形がまったく違い、長さ57cm、直径6cmの棒になります。面としては小さいのですが、長さは6製品の中でいちばんです。モンベルのコンパクト ファイヤーピットは20×14cm、ソロストーブのライトは直径10.8cm・高さ10cmの筒で、面の大きさだけならこの2つがかなり小さい部類です。
厚みで見ると順番が入れ替わる
面が小さくても、厚みがあれば荷物の中では場所をとります。次は、たたんだときのいちばん薄い辺の長さです。

2cm以下の平たいタイプは、ピコグリル398(1.3cm)、TABI(1.5cm)、焚火台S(2.0cm)の3つ。面の大きさでは最大だった焚火台Sも、厚みでは3番目に薄くなります。
反対に、面が小さかったモンベルは厚みが5cmあり、ピコグリル398の約3.8倍。ライトは筒なので、いちばん短い辺でも高さ10cmです。同じ「コンパクト」でも、薄いのか、小さいのかで意味が違うのがわかります。


体積と重さで比べる
厚みと面の大きさをまとめて見るために、公式の収納サイズから外形の体積を計算しました。板や箱は縦×横×厚み、筒と棒は円柱として計算しています。実際の製品は角が丸かったり、すき間があったりするので、あくまで外形の目安です。

1Lを下回ったのはライト(0.92L)とTABI(0.96L)の2つ。ピコグリル398は1.02Lでほぼ並びます。モンベルは1.40L、ファイアスタンドⅡは1.61L、焚火台Sは2.91Lで、ライトの約3.2倍です。
焚火台Sは平たくたためるものの、面が大きいぶん体積も大きくなります。公式の説明では「タフなステンレス素材」を使っていて、重さも6製品でいちばん重い1.8kg。「たためる焚き火台」の中では、運ぶ小ささより使うときの頑丈さに寄ったタイプと考えてよさそうです。
重さは255gから1.8kgまで

いちばん軽いのはライトの約255g。続いてピコグリル398の442g、TABIの約478g、ファイアスタンドⅡの約490gで、ここまでの4つは700gを下回ります。モンベルは910g、焚火台Sは1.8kgで、ライトの約7.1倍、ピコグリル398の約4.1倍の重さです。
ここで気をつけたいのが、何を含めた重さなのかです。TABIの約478gは火床・脚・側板・網・グリルエクステンションをすべて足した重さで、公式には火床と脚だけなら約298gで使えると書かれています。モンベルは本体910g、スタッフバッグを含めると950gです。
ピコグリル398は、仕様欄ではフレーム202g、シェル164g、スピット38g×2本の合計442gで、専用袋47gは別に書かれています。一方で商品説明の文には「専用袋込みで450g」とあり、仕様欄の数字を足した489gとは合いません。この記事では仕様欄の442gを本体の重さとして使っています。
たたんだときの形は4タイプ
6製品は、たたんだときの形で4つに分けられます。荷物への収まり方はこの形でほぼ決まります。

板タイプ(ピコグリル398・TABI・焚火台S)
厚さ2cm以下の平たい形になるタイプです。荷物と荷物のすき間に差し込みやすい形です。そのかわり面は広いので、小さな袋にはおさまりません。
棒タイプ(ファイアスタンドⅡ)
メッシュシートを巻いて細長くするタイプです。公式の説明は「巻いてたためるコンパクトな焚火台」。直径6cmと細い一方で、長さが57cmあります。バッグの外側に固定するのか、長い荷物と一緒にするのか、持ち運び方を先に考えておくと失敗しにくいです。
小箱タイプ(モンベル コンパクト ファイヤーピット)
側板を折りたたんで、20×14cm・厚さ5cmの箱のようにまとめるタイプです。面の大きさは6製品の中でライトの次に小さく、平たいタイプとは収まる場所が変わります。
筒タイプ(ソロストーブ ライト)
たたむのではなく、筒のまま運ぶタイプです。公式の説明では、同じメーカーの「ポット900」と組み合わせると、持ち運びのときにライト本体をポットの中にスタッキングできます。クッカーの中に入れてしまえば、焚き火台ぶんの場所がほとんど増えません。
6製品をひとつずつ見る
ここからは製品ごとに、公式の写真と説明を見ていきます。写真はすべて各社公式・正規販売元の商品ページのものです。
ピコグリル398|1.3cmまで薄くなる



出典 WANDERLUST EQUIPMENT(ピコグリル正規品取扱)
スイスのSTC社のピコグリル398は、2枚のプレートをフレームに組み合わせる形の焚き火台です。仕様欄の寸法は33.5×23.5×1.3cmで、6製品の中ではいちばん薄くなります。
販売元の説明では「ソロユースから2~3人までのグループでの使用に適しています」とされていて、公共交通機関を使ったキャンプや、自転車旅行、バイクツーリングなどでも積載がしやすいと書かれています。セット内容はプレート、フレーム、スピット2本、専用袋、日本語説明書です。

販売元のページでは2026年9月26日時点で「ご購入はお一人様一点まで」、残りの在庫数も表示されていました。ピコグリルのほかのサイズとの違いはピコグリルの比較記事で詳しく比べています。

Picogrill(ピコグリル)
ピコグリル398
p398/WANDERLUST EQUIPMENT 15,800円(税込・2026年9月26日時点)
ベルモント TABI|網とグリル付きで15mm



ベルモントのTABIは、チタンとステンレスを組み合わせた焚き火台です。収納時は178×360×15mmで、厚みはピコグリル398と2mmしか違いません。
特徴は、焼き網とグリルエクステンションが最初から付いていること。公式の説明では、グリルエクステンションを付けると全面にクッカーなどがのせられ、焚き火調理がしやすくなるとされています。また「側板を外せば大きな薪も使える」とも書かれています。耐荷重は火床が約15kg、網が約5kg、グリルが約3kgです。

価格は通常13,200円で、2026年9月26日時点の公式ショップでは10,560円のセール表示でした。日本製(MADE IN JAPAN)です。

belmont(ベルモント)
焚き火台TABI(グリルエクステンション付き)
BM-246/ベルモント オンライン ショップ 通常価格13,200円(税込・2026年9月26日時点)
ユニフレーム ファイアスタンドⅡ|巻いて棒になる



出典 ユニフレーム公式
ファイアスタンドⅡは、ステンレスのスタンドに耐熱のメッシュシートを張るタイプです。使うときは約40×40×30cmと広めなのに、収納すると直径約6cm、長さ約57cmの棒になります。重さは約490gで、公式には「ツーリングやバックパッキングにも携帯できる軽量490g」とあります。
メッシュの網目は0.96mmで、公式の説明では火が落ちることはほとんどないとされています。分散耐荷重は約5kgなので、重い鍋をのせる使い方は避けたほうがよさそうです。以前は限定販売でしたが、2024年から通常のラインナップになりました。
注意書きとして、炎の色を変える粉や固形燃料は使わないこと、メッシュシートは劣化して穴があくことがあることが書かれています。価格は6製品の中でいちばん安い6,600円です。

UNIFLAME(ユニフレーム)
ファイアスタンドⅡ
683064/ユニフレーム公式 6,600円(税込・2026年9月26日時点)
モンベル コンパクト ファイヤーピット|小箱にまとまる



モンベルのコンパクト ファイヤーピットは、ステンレスの側板で囲む深型の焚き火台です。使うときは高さ19×幅14.5×奥行き22cm、収納すると高さ20×幅14×奥行き5cmにまとまります。
公式の説明では「火力が安定しやすい深型構造」で、両側面が開くため、調理中でも長い枝を切らずに追加投入できるとされています。ロストルと底板、スタッフバッグが付属し、耐荷重(静荷重)は約10kg。別売のクッカースタンド(1,200円)を付けるとクッカーも使えます。
重さは910gで、6製品の中では2番目に重くなります。そのかわり厚み5cmの小さな箱なので、平たいものより小さな袋やケースに入れたい人に向いています。

mont-bell(モンベル)
コンパクト ファイヤーピット
#1122769/モンベル オンラインストア 7,800円(税込・2026年9月26日時点)
ソロストーブ ライト|255gの筒



出典 ソロストーブ日本総代理店 UPI ONLINE STORE
ライトは、ソロストーブのキャンプストーブ3種類の中でいちばんコンパクトなサイズです。直径約10.8cm、高さ約10cm(収納時)、重さ約255gで、6製品の中ではいちばん軽く、体積も最小でした。
公式の説明では「ソロキャンプや登山など、より荷物を小さくしたい場合におすすめ」のサイズで、お湯を沸かしたり何かを温めたりなどの簡単な調理に向いているとされています。湯わかしの目安は水950mlで約8〜10分です。
ただし「コンパクトな分、使用する燃料も小さく準備する必要がある」とも書かれています。薪を細く割って用意することになるので、焚き火を眺めるより、湯わかし用の小さな火と考えたほうが合いそうです。ソロストーブのほかのサイズはソロストーブのサイズ比較で比べています。

SOLO STOVE(ソロストーブ)
ライト
SS1/UPIオンラインストア 10,890円(税込・2026年9月26日時点)
スノーピーク 焚火台S|頑丈さ優先の板タイプ



焚火台Sは、3サイズ展開のスノーピーク焚火台のうちのSサイズで、商品名には「1-2人用」とあります。使うときは285×285×205mm、たたむと355×410×20mmの板になります。
公式の説明は「コンパクトに持ち運べて、使用時は焚火の高カロリーにも負けないスペック」。タフなステンレス素材で、開いて置くだけで設営できます。重さは1.8kgあるので、歩いて運ぶ荷物を軽くしたい人より、車で運ぶ人のほうが扱いやすそうです。
焚火台のほかのサイズとの違いはスノーピーク焚火台のサイズ比較にまとめています。

snow peak(スノーピーク)
焚火台 S
ST-031R/スノーピーク公式オンラインストア 11,880円(税込・2026年9月26日時点)
使うときと、たたんだとき
使うときにどのくらいの大きさになり、たたむとどこまで小さくなるのか。公式に使用時と収納時の両方が載っている製品で比べました。

| 製品 | 使うとき | たたんだとき |
|---|---|---|
| TABI | 237×360×170mm | 178×360×15mm |
| 焚火台S | 285×285×205mm | 355×410×20mm |
| ファイア スタンドⅡ | 約40×40×30cm | 約Φ6×57cm |
| モンベル | 19×14.5×22cm | 20×14×5cm |
| ライト | 高さ約14.5cm | 高さ約10cm |
TABIは高さ170mmが厚み15mmに、焚火台Sは高さ205mmが厚み20mmになります。板タイプの2つは、たたむと面が少し広がるかわりに、厚みが大きく減るのがわかります。ファイアスタンドⅡは収納時は細い棒ですが、使うときは約40×40cmまで広がります。
価格で比べる

いちばん安いのはファイアスタンドⅡの6,600円、次がモンベルの7,800円です。ライトと焚火台Sが1万円台前半、TABIは通常価格13,200円(調べた日はセールで10,560円)、ピコグリル398はセール価格で15,800円(元の価格は17,300円)でした。
TABIは焼き網とグリルエクステンション込み、ピコグリル398はスピット2本込みの価格です。モンベルのクッカースタンドのように別売のものもあるので、料理までするなら付属品も含めて比べてみてください。
迷ったときの決め方

最初に考えたいのは、どこに入れて運ぶかです。バックパックやザックのすき間に入れるなら板タイプ、長い荷物と一緒にするなら棒タイプ、クッカーや小物と一緒にするなら筒タイプか小箱タイプが合わせやすい形です。
次に、焚き火で何をしたいか。湯わかし中心で荷物をとにかく小さくしたいならライト、網で料理もしたいならTABI。2〜3人で焚き火を囲みたいなら、販売元がその人数を目安にしているピコグリル398。長い枝を切らずに足したいならモンベル、重さより頑丈さを優先するなら焚火台S、予算を抑えたいならファイアスタンドⅡ、という分け方になります。


買う前にチェックしておきたいこと
- 重さに何が含まれるか 袋込みか、網や付属品込みか。TABIは全部込みで約478g、モンベルは袋込みで950gです。
- 収納の形 同じくらいの重さでも、板・棒・小箱・筒で荷物への収まり方が違います。
- 耐荷重 公式に載っているのはTABI(火床約15kg)、モンベル(約10kg)、ファイアスタンドⅡ(分散で約5kg)。ほかの3製品は商品ページに記載がありませんでした。
- 在庫と購入制限 ピコグリル398は2026年9月26日時点で1人1点までの制限がありました。
- 地面への熱 ピコグリル398の販売元は、植生がある場合は念のため下にアルミシート等を敷くよう案内しています。キャンプ場ごとのルールもあわせて確認してください。
よくある質問
いちばんコンパクトな焚き火台はどれ?
何で比べるかで答えが変わります。薄さならピコグリル398(1.3cm)、軽さと体積ならソロストーブ ライト(約255g・0.92L)、面の小ささならライトかモンベルです。板タイプで体積も小さいものを選ぶなら、TABI(0.96L)がバランスのいい位置にいます。
体積の数字はどうやって出した?
公式の収納サイズを、板と箱は縦×横×厚み、筒と棒は円柱として計算した外形の体積です。実際の製品には角の丸みやすき間があるので、中身の量ではなく、荷物の中で占める大きさの目安として見てください。
ピコグリル398の重さは442gと450gのどっち?
販売元の商品ページでは、仕様欄に本体442g(専用袋47gは別)、説明文に「専用袋込みで450g」と書かれていて、数字が合っていません。この記事では仕様欄の442gを使っています。気になる場合は販売元に確認してみてください。
数字はどこから取った?
各メーカーの公式オンラインストア、またはピコグリル398は正規品を扱うWANDERLUST EQUIPMENT、ソロストーブ ライトは日本総代理店UPIの公式ストアの商品ページから取っています。価格や在庫は変わることがあるので、買う前に最新の表示を確認してください。
まとめ
コンパクトな焚き火台は、たたんだときの形で選ぶと失敗しにくくなります。薄い板になるのはピコグリル398(1.3cm)、TABI(1.5cm)、焚火台S(2.0cm)。棒になるのがファイアスタンドⅡ、小さな箱になるのがモンベル、筒のまま運ぶのがライトです。
体積で1Lを下回るのはライトとTABIの2つ、700g未満はライト・ピコグリル398・TABI・ファイアスタンドⅡの4つでした。薄さと軽さを両方とりたいならピコグリル398かTABI、とにかく小さく軽くしたいならライトが、公式の数字から見た候補です。

Picogrill(ピコグリル)
ピコグリル398
p398/WANDERLUST EQUIPMENT 15,800円(税込・2026年9月26日時点)

belmont(ベルモント)
焚き火台TABI(グリルエクステンション付き)
BM-246/ベルモント オンライン ショップ 通常価格13,200円(税込・2026年9月26日時点)
キャンプ図鑑では、千葉県からキャンプ場の情報をまとめています。焚き火台が決まったら、焚き火ができるキャンプ場の条件もあわせてチェックしてみてください。



