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焚き火で薪をくべたり、熱くなった焚き火台やケトルを動かしたりするとき、軍手では心もとないですよね。そこで耐熱グローブを探すと、革のもの、アラミドという繊維のもの、手首までの短いもの、ひじまである長いものと、種類がいくつもあって迷います。
この記事では、焚き火用の耐熱グローブ6製品について、メーカーの公式ページを2026年10月15日に読み、長さ・重さ・素材・耐熱温度・価格を同じ表に並べました。調べてみて分かったのは、「耐熱○℃」という数字を公式に書いているのは6製品のうちDODだけ、ということです。数字が書かれていない製品は、この記事でも温度を推測せず「書いていない」と書いています。


結論 6製品の公式の数字をひとつの表で

表にすると、それぞれの得意なところがはっきりします。長さで選ぶなら、ユニフレームのキャンプグローブ ロングが約45cmで最も長く、ロゴスのたき火ロング耐熱レザーグローブPRO(Mサイズ)が約38.5cmで続きます。軽さで選ぶなら、ロゴスのBBQ耐熱レザーグローブ(Lサイズ)が約150gです。
耐熱温度の数字があるのはDODのアツイノイケルシランケドだけで、外生地500℃(15秒以内)、手のひらと指先のシリコングリップは200℃と書かれています。価格もDOD STOREで2,200円と、6製品の中でいちばん手に取りやすい値段でした。
| 製品 | 長さ | 重さ | 素材 | 耐熱温度 | 公式の価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| ユニフレーム キャンプグローブ ロング | 約45cm | 約550g | 牛革(縫い糸はケブラー) | 書いていない | 5,500円 |
| ロゴス たき火ロング耐熱レザーグローブPRO・M | 約38.5cm | 約260g | 牛革 | 書いていない | 3,960円 |
| ロゴス BBQ耐熱レザーグローブ L | 約24.5cm | 約150g | 牛革 | 書いていない | 3,300円 |
| DOD アツイノイケルシランケド | 書いていない | 書いていない | アラミド(内側はコットン) | 外生地500℃(15秒以内) | 2,200円 |
| テンマクデザイン 革グローブ | 書いていない | 書いていない | 鹿革・牛革 | 書いていない | 4,378円から |
| ペトロマックス アラミドミトン(2枚組) | 22.5×28.5㎝ | 書いていない | アラミド | 書いていない | 5,060円 |
価格の差も見ておくと、いちばん高いユニフレーム(5,500円)といちばん安いDOD(2,200円)では3,300円の開きがあります。ただし長さも素材もまったく違うので、値段だけで選ぶより、何に使うかで選ぶほうが失敗しにくいはずです。
耐熱グローブの「耐熱温度」の読み方
耐熱グローブを選ぶとき、多くの人が気にするのが「何度まで耐えられるか」です。ところが、今回調べた6製品のうち、公式ページに耐熱温度の数字があったのはDODだけでした。ユニフレーム、ロゴス、テンマクデザイン、ペトロマックスの5製品は、「耐熱性に優れた牛革」「耐熱性に優れたアラミド繊維」のように素材の性質は書いてあっても、何度という数字は書かれていません。

DODの書き方は、数字の読み方としてとても参考になります。DODは、焚き火の炎は起き始めが約250℃、安定すると800〜1000℃になると言われている、と書いたうえで、本製品の耐熱温度は500℃(15秒以内)だが断熱素材ではない、と続けています。つまり、500℃という数字は「炎の中に手を入れても平気」という意味ではありません。
さらにDODは、耐熱温度より低い温度であっても、長い時間触れていると内部まで熱が伝わって火傷する、と書いています。耐熱温度は「その温度で生地が燃えたり溶けたりしにくい」目安で、「中の手が熱くならない」温度ではない、と受け取っておくのが安全です。


素材で選ぶ 牛革・鹿革・アラミドの違い

牛革 厚みと重ね貼りで守る
ユニフレームとロゴスの3製品は牛革です。ロゴスは「耐熱性に優れた牛革」を使い、手のひらや指の部分には革を重ね貼りして断熱性を高めている、と書いています。熱い物を握るときに当たる場所だけ革を厚くしてある、という作りです。ユニフレームは、縫い糸にデュポン社のケブラーを使って、縫製部の耐久性を高めていると説明しています。
鹿革 縮みにくく固くなりにくい
テンマクデザインの革グローブは、鹿革と牛革から選べます。テンマクデザインは鹿革について、ほかの革でよく見られる、熱い物を持ったときに革が縮んでしまうことが少なく、水にぬれて乾燥をくり返しても固くなりにくい素材だ、と書いています。雨の日や朝露の中で使うことがある人には気になる点です。

アラミド 消防服にも使われる繊維
DODとペトロマックスはアラミド繊維です。DODは、消防服にも使われるアラミド繊維という耐熱素材だと書いています。アラミドは200℃程度で一部の染料が焼けて色が変わることがあるが、耐熱性能には問題はない、とも書いてあるので、色が変わっても慌てなくて大丈夫です。アラミドの手袋は布の手袋のような形なので、革より指を動かしやすい形に作られています。
長さで選ぶ 手首までか、ひじまでか

焚き火台の奥に薪を入れるとき、熱を受けるのは手だけではありません。手首から腕にかけても炎の熱が当たります。そこで目安になるのがグローブの長さです。
ユニフレームのキャンプグローブ ロングは約45cmで、公式ページには「大人の男性でもヒジまで覆う余裕の長さ」「しっかりヒジ下までカバーするロングサイズで、不意なヤケドを防ぎます」と書かれています。ロゴスのたき火ロング耐熱レザーグローブPROは約38.5cm(Mサイズ)で、「上腕まで保護するロングタイプ」と説明されています。
反対に、ロゴスのBBQ耐熱レザーグローブは約24.5cm(Lサイズ)で、手首のあたりまでの長さです。そのぶん重さは約150gと、ユニフレームの約550gのおよそ4分の1ほどに収まっています。バーベキューの網やトングを扱う程度なら短いもの、焚き火の奥まで手を入れるなら長いもの、と使う場面で分けると選びやすくなります。

サイズの選び方 ロゴスは中指の長さで決める

グローブが大きすぎると薪をつかみにくく、小さすぎると手が窮屈です。サイズの決め方を数字で示しているのがロゴスで、たき火ロング耐熱レザーグローブPROは中指の長さの5倍、BBQ耐熱レザーグローブは中指の長さの3倍が、ちょうどいいサイズの目安だと書いています。
たとえば中指が8cmなら、PROは8×5=40cm、BBQは8×3=24cmが目安の数字になります。どちらもS・M・Lの3サイズがあり、BBQ耐熱レザーグローブについては、女性や子ども向けがS、一般的な男性向けがM、大柄な男性向けがLと説明されています。
テンマクデザインの革グローブはM・L・XLの3サイズです。DODのアツイノイケルシランケドはフリーサイズ、ユニフレームのキャンプグローブ ロングは1サイズで、公式ページに長さ約45cmと書かれています。
| 製品 | サイズの選び方 | 公式の目安 |
|---|---|---|
| ロゴス たき火ロングPRO | S・M・L | 中指の長さの5倍 |
| ロゴス BBQ耐熱レザー | S・M・L | 中指の長さの3倍。Sは女性や子ども、Mは一般的な男性、Lは大柄な男性向け |
| テンマクデザイン 革グローブ | M・L・XL | 書いていない |
| DOD アツイノイケルシランケド | フリー | 書いていない |
| ユニフレーム キャンプグローブ ロング | 1サイズ(約45cm) | 大人の男性でもヒジまで覆う長さ |
| ペトロマックス アラミドミトン | 22.5×28.5㎝ | 2枚組のミトン |
ミトン型は指が分かれていないので、手の大きさに合わせる必要があまりありません。そのかわり、細い薪を1本だけつまむような細かい作業には向きません。指が分かれた5本指のグローブと、両手で包んで持つミトンは、得意な作業が違うと考えておくと選びやすくなります。
6製品をひとつずつ見る
ユニフレーム キャンプグローブ ロング ブラック
長さ約45cm、重さ約550gで、6製品の中ではいちばん長く、いちばん重い一双です。素材は牛革で、縫い糸にはケブラーを使っています。生産国は中国です。公式サイトの価格は5,500円でした。焚き火の奥まで腕を伸ばす場面が多い人向けです。

UNIFLAME(ユニフレーム)
キャンプグローブ ロング ブラック
No.665459/公式サイト 5,500円(税込・2026年10月15日時点)
ロゴス たき火ロング耐熱レザーグローブPRO・M
長さ約38.5cm、重さ約260gの牛革グローブです。上腕まで守るロングタイプで、手のひらと指には革を重ね貼りしています。サイズはS・M・Lの3つで、中指の長さの5倍が目安です。ロゴス公式オンラインの価格は3,960円でした。

LOGOS(ロゴス)
たき火ロング耐熱レザーグローブPRO・M
No.81090932/公式オンライン 3,960円(税込・2026年10月15日時点)
ロゴス BBQ耐熱レザーグローブ L
長さ約24.5cm、重さ約150gの、手首までの牛革グローブです。手のひらと指の重ね貼りは、PROと同じ作りです。S・M・Lの3サイズで、中指の長さの3倍が目安。ロゴス公式オンラインの価格は3,300円でした。


LOGOS(ロゴス)
BBQ耐熱レザーグローブ L
No.81090921/公式オンライン 3,300円(税込・2026年10月15日時点)
DOD アツイノイケルシランケド
外生地はアラミド、内生地はコットンです。耐熱温度は外生地500℃(15秒以内)、シリコングリップ200℃と、6製品で唯一、温度を公式に書いています。袖口が長めで手首の上までガードでき、指先と手のひらのシリコングリップで物をつかみやすくしています。洗濯機で洗えるのも公式に書かれている特長です。カラーはタンとカーキ。DOD STOREの価格は2,200円でした。


DOD(ディーオーディー)
アツイノイケルシランケド
GL1-778/DOD STORE 2,200円(税込・2026年10月15日時点)
テンマクデザイン 革グローブ
鹿革グローブ、鹿革グローブ インナー付き、牛革グローブの3種類から選べます。インナー付きの内側はオルファン65%、ポリエステル35%です。公式サイトの価格は鹿革6,578円、インナー付き7,678円、牛革4,378円でした。2026年10月15日の時点で、公式サイトではOUTLETの表示がついていました。長さ・重さ・耐熱温度は公式ページに書かれていません。

tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)
革グローブ(鹿革・牛革)
鹿革グローブ/牛革グローブ/公式サイト 鹿革 6,578円・牛革 4,378円(税込・2026年10月15日時点)
ペトロマックス アラミドミトン(2枚組)
指が分かれていない、ミトン型のアラミド製です。大きさは22.5×28.5㎝で、2枚組。ダッチオーブンや鍋のように、大きくて熱い物を両手で持つ場面に向いた形です。日本の正規代理店であるスター商事の公式オンラインショップで5,060円でした。耐熱温度は書かれていません。


Petromax(ペトロマックス)
アラミドミトン(2枚組)
13332-9/スター商事公式 5,060円(税込・2026年10月15日時点)
使うときの注意 メーカーが書いていること

耐熱グローブは、はめていれば何をしても安全、というものではありません。注意点をいちばん具体的に書いているのはDODです。断熱素材ではないので長い時間触れ続けないこと、200℃以上の物をつかむときはグローブを逆向きにはめてシリコングリップに熱を当てないこと、濡れていない、よく乾いた状態で使うこと、そして切れにくい素材だが絶対に切れないわけではないので刃物に気をつけること、の4つです。
グローブを逆向きにはめる、というのは意外な使い方ですが、理由ははっきりしています。シリコングリップの耐熱温度は200℃で、外生地の500℃より低いからです。熱い焚き火台のふちや炭をつかむときは、シリコンの付いていない面で持つ、と覚えておくと安心です。

革のグローブについても、ロゴスは手のひらや指を重ね貼りして断熱性を高めている、と書いているだけで、炎に直接当ててよいとは書いていません。テンマクデザインが鹿革の良さとして挙げている「熱い物を持ったときに縮みにくい」という点も、裏を返せば、革は熱で縮むことがある素材だということです。使い終わったら焚き火から離れた場所で冷まし、濡れたまま放っておかないようにしましょう。
どのグローブでも共通して言えるのは、グローブは火傷を防ぐ道具であって、火の中に手を入れるための道具ではない、ということです。薪を入れるときは火ばさみやトングを使い、グローブは手元を守る役、と分けて考えると使いやすくなります。
焚き火そのものの安全 林野庁の数字

耐熱グローブで手を守るのと同じくらい大切なのが、焚き火から火事を出さないことです。林野庁によると、原因が分かっている林野火災のうち、いちばん多いのは「たき火」で32.5%でした(令和2年から令和6年の平均)。次いで火入れ、放火(疑いを含む)、たばこの順です。
林野庁は、乾燥していたり風が強かったりするときは屋外で火を使わないこと、枯れ草などがある燃えやすい場所でたき火をしないこと、たき火をしている間はその場を離れず、終わったら完全に消すことを呼びかけています。キャンプ場では、直火の可否や焚き火台の使い方などのルールも、それぞれ確かめてから火をおこしましょう。
目的別 どれを選ぶか

最後に、ここまでの公式の数字を使って選び方を整理します。
- 焚き火台の奥まで薪をくべることが多い → 長さで選ぶ。ユニフレーム(約45cm)かロゴスPRO(約38.5cm)
- 耐熱温度の数字を見て選びたい → 公式に数字があるのはDOD(外生地500℃・15秒以内)
- 軽さと値段を優先したい → ロゴスBBQ(約150g・3,300円)かDOD(2,200円)
- 濡れても固くなりにくい革がいい → テンマクデザインの鹿革
- ダッチオーブンなど大きな鍋を持つ → ペトロマックスのミトン(22.5×28.5㎝)
焚き火台そのものを選んでいる途中なら、焚き火台の選び方の記事も参考にしてください。メーカー別には、ユニフレームの焚き火台、ロゴスの焚き火台、DODの焚き火台もまとめています。
よくある質問
軍手ではだめ?
今回調べたメーカーの公式ページには、軍手と比べた数字は書かれていませんでした。ただDODは、軍手で火起こしをすると火傷をしてしまう、という呼びかけから製品を紹介しています。熱い物を扱う場面では、耐熱をうたうグローブを用意しておくのが無難です。
耐熱温度が書いていないグローブは何度まで大丈夫?
公式に数字がない以上、何度まで大丈夫とは言えません。この記事でも推測の数字は書いていません。気になる場合は、購入前にメーカーに問い合わせるのが確実です。
洗える?
DODのアツイノイケルシランケドは、洗濯機で洗えると公式に書かれています。ほかの5製品は、公式ページに洗い方の記載が見当たりませんでした。革製品は手入れの方法がメーカーごとに違うので、付属の説明を確かめてください。
サイズが分からないときは?
ロゴスは中指の長さの5倍(たき火ロングPRO)または3倍(BBQ耐熱レザー)を目安にしています。ほかのメーカーはサイズ表の書き方が違うので、店頭で試すか、各社の公式ページのサイズ表示を見て選んでください。
まとめ
焚き火用の耐熱グローブ6製品を公式の数字で比べると、耐熱温度を数字で書いているのはDODだけ(外生地500℃・15秒以内、シリコングリップ200℃)でした。そのDODも、焚き火の炎は安定すると800〜1000℃になると言われていて、グローブは断熱素材ではない、と注意しています。
ほかの製品は、長さ(ユニフレーム約45cm、ロゴスPRO約38.5cm)、重さ(ロゴスBBQ約150g)、素材(テンマクデザインの鹿革、ペトロマックスのアラミドのミトン)で違いがはっきり出ます。どこまで守りたいか、何をつかむかを先に決めると、選ぶ1つが絞れます。
キャンプ図鑑では、千葉県を中心にキャンプ場の情報もまとめています。焚き火ができるキャンプ場は、地図から探すページで探してみてください。



