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ピコグリル、気になっているけど種類が多くて選べない。そんな人は多いと思います。
ピコグリルはスイスのSTC社が作っている焚き火台です。いまメーカーの公式サイトに載っているのは、焚き火台の398・498・680・760と、小さなストーブの239・85の6モデル。形も重さも値段もばらばらです。
この記事では、メーカー公式サイト(picogrill.ch)の数字と、日本の正規販売店2店の価格と在庫を並べて、どれが誰に合うかを整理しました。数字は2026年9月26日に確認したものです。



Picogrill(ピコグリル)
ピコグリル398(串2本付き)
398/ワンダーラスト 15,800円・ピカリ 15,800円(税込・2026年9月26日時点)
日本の正規販売店は2店
ピコグリルは人気があるぶん、似た形の商品もたくさん出回っています。買う前に、どこが正規の販売店なのかをはっきりさせておきましょう。
メーカーの公式サイトには「Retailer Addresses in Japan」という日本の販売店のページがあり、PIKARI OUTDOOR-SHOP と WANDERLUST EQUIPMENT の2店が載っています。
ピカリのサイトには「国内正規販売店は弊社を含め2店舗のみ」と書かれていて、自社サイトのほかにAmazonとYahoo!ショッピングにも店を出していること、そして自社サイトと各モールの販売価格が定価であることも案内されています。ワンダーラストの商品ページにも「スイスSTC社製の正規品」とあります。
ピカリはさらに、製造元のSTC社は中国には一切商品を卸していないとも書いています。通販サイトで見かけた商品が正規品かどうか迷ったら、販売元がこの2店かどうかを見るのがいちばん確実です。
この記事では、重さや大きさはメーカー公式サイト、価格と在庫は2つの正規販売店の商品ページから取っています。ワンダーラストは9月26日時点でセール価格を表示していたので、元の価格もあわせて書きました。
ピコグリルのつくり
ピコグリルの焚き火台は、折り曲げたステンレスの板(火床)を、ワイヤーのフレームの上にのせる形です。フレームの上に渡した串が、そのまま鍋を置く台にもなります。



メーカー公式の説明では、398・498・760のフレームは4つ、火床は2つの部品でできていて、すべてつながっているので部品をなくすことがありません。広げるのは数秒とされています。
たたむと板のように平らになります。ワンダーラストの説明では、398は専用の袋に入れるとA4サイズのフラットな形になるとされています。

ひとつ注意したいのが地面の熱です。火は地面から浮いた皿の中で燃えますが、メーカーの説明ではアルミホイルなどの熱よけが必要と書かれています。芝のサイトなどでは、施設の案内に従って下に敷くものを用意しておきましょう。
6モデルを数字で比べる
まずはメーカー公式の数字を1枚にまとめました。重さは本体だけでなく、袋や串まで入れた合計です。

| 広げた(mm) | たたんだ(mm) | |
|---|---|---|
| 85 | 直径120 高さ140 | 250×160×4 |
| 239 | 直径175 高さ185 | 335×195×4 |
| 398 | 380×250×250 | 335×235×10 |
| 498 | 410×280×215 | 350×250×18 |
| 680 | 305×220×180 | 315×190×7 |
| 760 | 540×380×270 | 450×300×25 |
| 人数 | 合計(g) | 価格(CHF) | |
|---|---|---|---|
| 85 | 1〜2 | 128 | 67.00 |
| 239 | 1〜2 | 290 | 99.00 |
| 398 | 1〜4 | 495 | 119.00 |
| 498 | 2〜6 | 660 | 135.00から |
| 680 | 1〜4 | 730 | 138.00 |
| 760 | 2〜8 | 1,340 | 179.00 |
人数はメーカーの目安で、398と680が1〜4人、498が2〜6人、760が2〜8人。239と85は1〜2人向けで、焚き火台というより湯わかしや小さな調理に使うストーブです。

焚き火台の4モデルでいちばん軽いのは398の495g。498は串2本の構成で660g、680は焼き網まで入れて730g、760は1,340gです。398は760の半分以下の重さです。

たたんだ大きさで見ると、398は335×235mmで、A4用紙より縦38mm、横25mmだけ大きいサイズ。ピカリの商品ページにも、A4用紙と並べて「少しだけPicogrillの方が大きい」という写真が載っています。厚みは680の7mmがいちばん薄く、398は10mm、498は18mm、760は25mmです。
ほかのメーカーのコンパクトな焚き火台とも比べたい人は、収納サイズで比べたコンパクト焚き火台の記事もあわせてどうぞ。
モデルごとの特徴
398 いちばん定番の軽い焚き火台
2011年に出たモデルで、串2本がついて合計495g。メーカーの目安は1〜4人です。鍋は串か網の上に2.5Lまでのせられます。
焼き網(グリルグレート)は別売りで、398には1枚のせられます。ワンダーラストの説明では、薪を一方向に並べて空気が通りやすい構造のため、火がつけやすいとされています。


同じQ&Aでは、炭も問題なく使えるとされています。ただし炭で焼き物をすると串までの距離があるため火力が足りなくなることがあり、炭を増やすか薪と一緒に使うようすすめています。
498 網と2段の高さで料理しやすい
2021年に出たモデルです。フレームが2段の高さになっていて、網や串を火に近い段と遠い段に置き分けられます。メーカーの説明では、網は熱いままでもトングか串で高さを変えられるとされています。



人数の目安は2〜6人で、鍋は3.0Lまで。国内では「焼き網+串1本」と「串2本」の2つの構成で売られています。網は使ったあと、たたんだ火床の中に入れておけば袋が汚れにくいとメーカーは説明しています。

Picogrill(ピコグリル)
ピコグリル498(焼き網+串1本)
498/ワンダーラスト 19,050円(税込・2026年9月26日時点)
680 箱の形をした新しいモデル
2025年に出た新しいモデルで、2026年のRed Dot Design Awardを受賞しています。ほかの焚き火台と違って、火床が箱の形になっているのが特徴です。



メーカーの説明では、風と地面を守る構造で、たたむと汚れた部分がすべて内側に入ります。焼き網が最初からついていて、本体475g、焼き網195g、袋60gで合計730gです。

ピカリの商品ページには、耐荷重は15kg、食洗器も使えるとあります。一方で、メーカーは手入れのときに本体を分解することをすすめておらず、串との組み合わせもすすめていないと書かれています。串焼きをしたい人は、この点を先に知っておきましょう。

Picogrill(ピコグリル)
ピコグリル680
680/ワンダーラスト 19,000円・ピカリ 19,000円(税込・2026年9月26日時点)
760 大人数で囲む大きいモデル
2014年に出た、いちばん大きいモデルです。広げると540×380mm、高さ270mmで、人数の目安は2〜8人。10Lまでの鍋をのせられます。



メーカーの説明では、大きな火にしたいときは760を何台か並べて使えるとされています。串2本と五徳2つがついて合計1,340gです。

Picogrill(ピコグリル)
ピコグリル760(五徳+串2本)
760/ワンダーラスト 28,500円・ピカリ 28,500円(どちらも売り切れ)(税込・2026年9月26日時点)
239と85 湯わかし用の小さなストーブ
239は2009年、85は2012年に出た、筒の形の小さなストーブです。メーカーの説明では、1Lの湯が239で約4分、85で6〜8分でわくとされています(薪の質によって変わります)。


焚き火を囲むための道具ではないので、この記事では焚き火台の4モデルを中心に比べます。登山で湯をわかすことが中心なら、この2つも候補になります。

Picogrill(ピコグリル)
ピコグリル239
239/ワンダーラスト 13,500円・ピカリ 13,500円(税込・2026年9月26日時点)

Picogrill(ピコグリル)
ピコグリル85
85/ワンダーラスト 10,500円・ピカリ 10,500円(税込・2026年9月26日時点)
398の重さは、書いてある場所で違う
398の重さを調べると、495gと書いてあるページと442gと書いてあるページがあります。どちらも間違いではなく、量っているものが違います。

メーカーの495gは、火床とフレーム365g、袋50g、串40gが2本の合計です。ワンダーラストの442gはフレーム202g、火床164g、串38gが2本で、袋47gは別に書かれています。袋まで足すと489gです。ピカリは本体を約365gとしています。
ほかの焚き火台と重さを比べるときは、袋や串を含んだ数字なのかを確かめてから比べましょう。
国内の価格と在庫
ここからは、日本の正規販売店2店の価格です。どちらも税込みで、2026年9月26日に確認しました。

9月26日の時点では、ワンダーラストのセール価格とピカリの価格が同じでした。ワンダーラストは元の価格より、398と680でそれぞれ1,500円安くなっています。
ピカリは398の本体だけ(串なし)も14,200円で売っていて、串2本セットとの差は1,600円です。498の焼き網つきはワンダーラストだけで扱っていて19,050円でした。
値段が上がってきた理由
ピカリの2026年4月29日の価格改定のお知らせによると、仕入れのときのスイスフランの値段は、2013年の販売当初が1CHF=85円、2025年11月が194.50円、2026年4月が202.17円。当初の約2.38倍になっています。2025年11月23日にも価格を改定しています。
古いブログ記事に載っている価格は、いまの価格とかなり違うことがあります。買う前には正規販売店の商品ページで最新の価格を確かめてください。
在庫は入れ替わりが早い
ピカリの9月20日のお知らせでは、760、239、498、85が完売していて、次の入荷は10月上旬の予定とされています。ワンダーラストでも760は売り切れで、398や498には「残り在庫」の表示が出ていました。ワンダーラストの商品ページには、購入は1人1点までという案内もあります。
4モデルの得意・不得意
焚き火台の4モデルを、5つの項目で点数にしました。点数は印象ではなく、公式の数字から計算しています。その項目でいちばん良いモデルを5として、ほかを比率で5段階にしました。

- 軽さ(袋や串を含む合計) 398 495g/498 660g/680 730g/760 1,340g
- 収納の薄さ(たたんだ厚み) 398 10mm/498 18mm/680 7mm/760 25mm
- 火床の広さ(広げたときの縦×横) 398 950cm²/498 1,148cm²/680 671cm²/760 2,052cm²
- 鍋の大きさ(のせられる鍋) 398 2.5L/498 3.0L/680 3.0L/760 10L
- 安さ(国内正規店でいちばん安い構成) 398 15,800円/498 18,400円/680 19,000円/760 28,500円


398は軽さと安さで強く、760は広さと鍋の大きさで強い。498と680はその間で、網を使った料理に向いた形です。
モデルごとの向き・不向き
398が向いている人
- バックパックや自転車、バイクで運びたい人
- 串焼きや、串の上に鍋を置く使い方で十分な人
- できるだけ安く正規品を買いたい人
498が向いている人
- 網で肉や野菜を焼きたい人
- 398より少し多い人数で使うことが多い人
- 火との距離を2段で変えたい人
680が向いている人
- 風の強い場所で使うことが多い人
- 片付けたときに袋を汚したくない人
- 串は使わず、付属の網で料理をする人
760が向いている人
- 大人数で焚き火を囲みたい人
- 大きな鍋で料理をしたい人
- 在庫が戻るまで待てる人
一緒にそろえるもの
本体だけでも焚き火はできますが、料理までするなら焼き網やトングがほしくなります。まずは公式の写真で形を見ておきましょう。
焼き網(グリルグレート)

Picogrill(ピコグリル)
ピコグリル用グリルグレート(焼き網)
15/30/ワンダーラスト 1,600円・ピカリ 1,600円(税込・2026年9月26日時点)
メーカーの仕様では、重さ150g。398には1枚、498には1枚か2枚のせられ、239にも使えます。ワンダーラストの説明では、498に最初からついているハンドル付きのハーフサイズの網です。

グリルトング

Picogrill(ピコグリル)
ピコグリル用グリルトング
トング/ワンダーラスト 5,000円・ピカリ 5,000円(税込・2026年9月26日時点)
重さは45gで、たたんだ本体と一緒に平らに収納できます。メーカーは680の対応アクセサリーとしてトングを挙げています。

替えの串(スピット)

Picogrill(ピコグリル)
ピコグリル用スピット
310mm・350mm・450mm/ワンダーラスト 800円〜1,150円(税込・2026年9月26日時点)
長さはモデルによって違い、310mmが239と398用、350mmが498用、450mmが760用です。メーカーの説明では、串は使ったあとに火床の穴に通して掃除できます。
網とトングまでそろえると、いくら?
本体の値段だけで比べると、398がいちばん安く見えます。ただ、網で焼きたいなら焼き網を足すことになるので、そろえた場合の総額で比べてみました。

398に焼き網を1枚足すと17,400円で、498の焼き網つきとの差は1,650円です。2段の高さを使いたいなら498、軽さを優先するなら398に網を足す、という分かれ目になります。
トングまで入れると、498と680はほぼ同じ24,000円台。ここは価格よりも、2段で使える形か、風に強い箱の形かで選ぶのがよさそうです。
迷ったときの決め方

まず、焚き火を囲みたいのか、湯をわかしたいのか。湯わかしが中心なら239か85です。焚き火台なら、次に人数。1〜4人なら398か680、もう少し多いなら498、大人数なら760です。最後に、網で焼きたいかどうか。網を使うなら焼き網がついた498か680、串焼きと焚き火が中心ならいちばん軽い398が選びやすいです。
ソロで使う焚き火台をほかのメーカーとも比べたい人は、ソロキャンプ向け焚き火台の選び方で、スノーピークやユニフレームのモデルと並べています。
買う前にチェックしておきたいこと
- 販売元 メーカー公式の一覧に載っている正規販売店はピカリとワンダーラストの2店です。モールで買うときも販売元を確かめましょう。
- 付属品 同じ398でも、ピカリには本体だけ(14,200円)と串2本セット(15,800円)があります。何がついた価格なのかを見て比べてください。
- 地面の熱よけ メーカーはアルミホイルなどの熱よけが必要としています。キャンプ場の決まりは施設の案内に従ってください。
- 在庫 9月26日時点で、ピカリは760・239・498・85が売り切れ。入荷は10月上旬の予定とされています。
- 手入れ ワンダーラストの説明では、火床が濡れたまま袋にしまうとサビの原因になり、熱いうちに水で冷やすとゆがむことがあります。
よくある質問
ピカリとワンダーラスト、どちらで買えばいい?
どちらもメーカー公式の一覧に載っている正規販売店です。9月26日時点では同じモデルの価格がそろっていたので、在庫がある方、ほしい構成(498の焼き網つきなど)を扱っている方で選べば大丈夫です。
398と498、どっちがいい?
398は495gで15,800円、498は串2本の構成で660g、18,400円。重さの差は165g、価格の差は2,600円です。網を使った料理を2段でしたいなら498、軽さと価格を取るなら398です。
680で串焼きはできる?
ピカリの商品ページによると、メーカーは680と串の組み合わせをすすめていません。680は付属の焼き網で焼く前提のモデルと考えておきましょう。
炭でも使える?
ワンダーラストの398のページでは、炭も問題なく使えると答えています。ただし焼き物では火力が足りないことがあるので、炭を多めにするか薪と一緒に使うようすすめています。
まとめ
ピコグリルの焚き火台は、軽くて安い398、2段で料理しやすい498、箱の形で風に強い680、大人数向けの760の4つ。湯わかし用には239と85があります。
正規販売店はピカリとワンダーラストの2店で、9月26日時点では価格がそろっていました。スイスフランの値上がりで価格が変わってきているので、買う前には2店の商品ページで最新の価格と在庫を確かめてください。

Picogrill(ピコグリル)
ピコグリル398(串2本付き)
398/ワンダーラスト 15,800円・ピカリ 15,800円(税込・2026年9月26日時点)

Picogrill(ピコグリル)
ピコグリル498(焼き網+串1本)
498/ワンダーラスト 19,050円(税込・2026年9月26日時点)

Picogrill(ピコグリル)
ピコグリル680
680/ワンダーラスト 19,000円・ピカリ 19,000円(税込・2026年9月26日時点)
キャンプ図鑑では、千葉県からキャンプ場の情報をまとめています。焚き火台が決まったら、行きたいキャンプ場の焚き火のルールもあわせてチェックしてみてください。



